ChatGPTの新機能!「Projects」で作業効率向上と情報の一元管理を実現

ChatGPTに新機能「Projects」が登場しました。複数の会話やファイル、設定を一つの場所にまとめて整理できるため、作業効率が大幅に向上するかもしれません。この記事では、Projectsの特徴と使い方をご紹介します。

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ChatGPTの新機能!「Projects」とは?

Projectsは、ChatGPT内で特定のトピックやプロジェクトに関連するファイル、カスタム指示、会話を一元管理できる機能です。これにより、複数の会話やファイル、設定を一つの場所にまとめて整理することができます。

【参考】Using Projects in ChatGPT | OpenAI

主な特徴

ファイル管理

プロジェクト内に関連するドキュメントをアップロードし、保存できます。例えば、製品マニュアルや参加者リストなどを登録し、ChatGPTとの対話で、アップロードしたデータやファイルに関連した情報を得られるようになります。

カスタム設定

プロジェクトごとにChatGPTの動作をカスタマイズできます。回答のスタイルや文体を指定するカスタム指示に対応しており、「日本語で回答」「簡潔な回答に」などの指示を設定できます。

会話の整理

過去の会話を「スマートフォルダ」としてまとめて管理できます。これにより、特定のプロジェクトに関する過去のチャット履歴を簡単に確認できるようになります。

一元管理

チャット、ファイル、カスタムインストラクションを一つのフォルダーにまとめることができます。これにより、プロジェクトに関連するすべての情報を一箇所で管理できるようになります。

Projectsの使い方

  1. サイドバーのGPTの下にある「Projects」セクションを見つけます。
  2. [+]をクリックして新規プロジェクトを作成します。
  3. プロジェクト名を入力し、必要に応じてファイルをアップロードしたり、カスタム指示を追加したりします。
  4. プロジェクト内で会話を始めると、アップロードしたファイルの内容やカスタム指示が反映されます。

利用状況と今後の予定

現在、プロジェクトで使用可能なモデルはGPT-4oのみです。また、Google DriveやMicrosoft OneDriveからの直接ファイル追加は現時点でサポートされていません。プロジェクトの共有機能もまだ実装されていません。

Projectsは、ChatGPT Plus/Pro/Teamsユーザーにすでに提供されており、2025年1月にはEnterpriseおよびEduユーザーにも拡大される予定です。その後、無料ユーザーにも提供される見込みです。

Projectsの可能性

Projectsの導入により、ChatGPTユーザーは作業効率の向上と情報の一元管理を実現できます。これまで散在していた情報や会話を一つのプロジェクトにまとめることで、より効率的で体系的な作業が可能になります。

Projectsの機能で実現できること

作業効率の向上

プロジェクト単位で会話やファイルを整理できるため、作業効率が高まります。必要な情報にすぐにアクセスでき、プロジェクトの進行状況を把握しやすくなります。

情報の一元管理

特定のテーマに関する情報をまとめて管理できます。これにより、プロジェクトに関連するすべての情報を一箇所で確認できるため、情報の散逸を防ぎ、作業の一貫性を保つことができます。

継続的な作業

過去のチャット履歴を確認しながら、進行中の作業を続けることができます。これにより、長期的なプロジェクトでも一貫性を保ちながら作業を進められます。

Projectsを使って実現できるタスクの例

ウェブサイト開発プロジェクト

仕様書や設計図、コードファイルなどをProjectsにアップロードし、一元管理できます。Canvas機能を活用して「このコードに基づいてヘッダーを改良してください」といった具体的な指示をChatGPTに与えることで、リアルタイムでコードの修正が可能です。

イベント企画・管理

イベントの企画や管理にProjectsを活用できます。参加者リスト、スケジュール、予算書などの関連ファイルをアップロードし、ChatGPTに「予算内でのケータリングオプションを提案して」といった指示を出すことで、効率的にイベントを計画・管理できます。

まとめ

Projectsは、ChatGPTのユーザーエクスペリエンスを大きく向上させる可能性を秘めています。ファイル管理、カスタム設定、会話の整理、一元管理といった機能を活用することで、より効率的に作業を進められるようになります。Projectsを使いこなすことで、複雑なタスクも簡単に管理でき、作業の質と速度を向上させることができるでしょう。

この記事を書いた人

ビジネス・テクノロジスト 貝田龍太