
紙書類のデジタル化や入力作業の自動化は、今や多くの企業にとって避けて通れない課題です。本記事では、ギグワークスクロスアイティのkintoneとAI-OCRの連携による業務効率化の取り組みをご紹介します。またOCR技術の進化や具体的な活用シーン、導入時の注意点についても解説します。
ギグワークスクロスアイティは、kintoneとAIを組み合わせた独自のプラグイン開発に取り組んでいます。本記事では、ギグワークスクロスアイティのkintone×AIプラグインの特徴と活用シーンについてご紹介します。
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ギグワークスクロスアイティのkintone×AIプラグインとは

日々の業務で発生する入力作業や情報整理、問い合わせ対応などをAIで自動化したいという現場の声に応えるため、私たちはkintone×AIプラグインを開発しています。kintoneの柔軟な業務アプリ作成機能とAIの自動処理能力を組み合わせることで、より効率的な業務運用を実現します。
kintoneとは
kintoneは、サイボウズ株式会社が提供するクラウド型業務アプリ作成プラットフォームです。ノーコードで業務アプリを作成できる柔軟性や、クラウドならではの手軽さから、2024年時点で30,000社以上に導入されています。チームや部門ごとに最適な業務フローを構築できる点や、豊富なプラグイン・外部連携による拡張性も大きな魅力です。
kintoneの特徴
- ノーコードで業務アプリを作成・カスタマイズ可能:専門的なプログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップで直感的に業務アプリを作成・編集できます。
- 場所やデバイスを問わず利用可能:クラウドサービスのため、PCやスマートフォン、タブレットなど様々なデバイスからアクセスでき、リモートワークや現場作業にも柔軟に対応します。
- 柔軟な業務フローを構築できる:部門や業務ごとに最適なワークフローや承認ルートを設定でき、現場の実情に合わせた運用が可能です。
- 豊富なプラグイン・外部サービス連携:さまざまなプラグインや外部サービスと連携できるため、機能拡張や他システムとの統合も容易です。
- 幅広い業種・規模での活用:導入企業は30,000社以上にのぼり、製造業・サービス業・自治体など多様な業種や規模で利用されています。
kintone×AIプラグインの特徴
ギグワークスクロスアイティのkintone×AI連携プラグインは、kintoneアプリにAI機能を簡単に追加できることができます。
- アプリにAI連携ボタンを追加:アプリ画面にAI連携ボタンを設置し、AI機能をワンクリックで呼び出せます。
- 多様なAIタスクに対応:翻訳、要約、分類、問い合わせ対応など、日常業務で役立つAI処理を実行できます。
- 簡単な設定で導入可能:専門知識がなくても、シンプルな設定画面からすぐに利用を開始できます。
- 低コストで運用できる:高額な開発費や長期間の準備は不要で、短期間・低コストで導入できます。
- データ保存時の自動処理:データ登録や更新時にAIが自動で処理を行い、手作業の削減やミス防止に役立ちます。
活用シーン
請求書・契約書の自動登録
AIが請求書や契約書の内容を自動で読み取り、kintoneアプリに登録。入力作業の効率化とミス削減を実現します。
問い合わせ対応の自動化
AIチャットボット機能を活用し、アプリ内での問い合わせ対応や入力支援を自動化。ユーザーからの質問に迅速かつ的確に対応できます。
多言語対応・情報整理
翻訳や要約機能を利用し、多言語での情報共有や大量データの整理もスムーズに行えます。
ナレッジ共有・データ活用
社内規約やFAQなどのナレッジをAIが検索・抽出し、必要な情報を迅速に提示。社内の情報活用を促進します。
このように、ギグワークスクロスアイティのkintone×AI連携プラグインは、現場のさまざまな業務課題に柔軟に対応し、kintoneの利便性をさらに高めます。
生成AIによる業務効率化
ビジネスの現場では、業務効率化が常に重要な課題となっています。ここでは、生成AIによる非定型業務や知的作業の効率化について解説します。
業務効率化の主要なアプローチ
業務効率化を進める際には、主に以下の三つのアプローチが考えられます。
- RPA定型業務の自動化:RPA(Robotic Process Automation)は、請求書処理やデータ入力などの繰り返し作業を自動化し、人的ミスや作業負荷を削減します。
- 業務プロセス自体の見直し:業務フローの無駄や重複を排除し、全体最適化を図ることで、組織全体の生産性向上を目指します。
- 生成AIの活用:文章作成や要約、問い合わせ対応、データ分析など、これまで人の判断や知識が必要だった業務をAIが支援・自動化し、非定型業務の効率化を実現します。
生成AIがもたらす業務変革
従来の業務効率化はRPAやシステム化による定型作業の自動化が中心でしたが、生成AIは非定型業務や知的作業にも対応できる点が大きな特徴です。たとえば、文章作成、要約、翻訳、問い合わせ対応、データ分析、アイデア出しなど、人間の判断や創造力が必要とされる業務領域においても、生成AIは高い効果を発揮します。
業務における生成AIの利用シーンは多岐にわたります。
- 非定型作業の自動化:議事録やレポートの自動生成、メール文案の作成など、個々の状況に応じたアウトプットをAIが担います。
- 問い合わせ対応の自動化:AIチャットボットによる社内外からの問い合わせ対応やFAQの自動生成で、対応スピードと品質を向上させます。
- 多言語対応:自動翻訳や多言語要約によって、グローバルな情報共有や海外拠点との連携を円滑にします。
- 情報の整理・ナレッジ活用:膨大な社内文書やナレッジベースから必要な情報を抽出・要約し、業務に役立てます。
- データ分析・レビュー:大量データの要約やレポート作成、意思決定支援など、分析業務の高度化と効率化を実現します。
kintoneと生成AIの連携による効率化
kintoneの導入によって業務アプリの構築やデータ管理の効率化が進んだ組織にとって、次の業務改革の一手となるのが生成AIの活用です。kintoneと生成AIを組み合わせることで、日常的な入力作業や情報整理、問い合わせ対応などが自動化され、現場の負担を大幅に軽減できます。
たとえば、kintone上のデータをもとに生成AIが自動でレポートや議事録を作成したり、登録された情報を要約・分類したりすることが可能です。これにより、これまで人手で行っていた確認・編集作業の多くが不要となり、担当者はより付加価値の高い業務に集中できます。
kintoneへの生成AI導入ステップ
kintoneに生成AIを導入する際は、目的や業務課題に応じて適切なツールやプラグインを選択することが重要です。ここでは、実際に利用できる代表的なAI活用ツール・プラグインを紹介します。
【参考】kintone × 生成AIで飛躍的に業務効率が向上する!
kintone標準AI機能
2025年4月からkintoneにはAI機能が標準搭載されています。チャット形式で質問すると、アプリ内のデータからAIが最適な回答を生成します。たとえば「A社との商談履歴を教えて」などの質問に即座に応答可能です。また、作りたいアプリの内容をAIに伝えると、会話形式でフィールドやアプリ構成を提案し、自動でアプリを作成することができます。ノーコードで業務アプリを素早く立ち上げたい場合に有効です。
Smart at AI for kintone Powered by GPT
ChatGPTなどの生成AIとkintoneを連携できるプラグインです。kintoneアプリごとにプロンプトを設定し、テキスト生成・要約・翻訳・問い合わせ応答など多様な業務自動化を実現します。セキュリティやログ管理にも配慮されており、非エンジニアでも導入しやすいのが特長です。
kMailer
kintoneのデータを活用し、AIがメール文面やHTMLメールを自動生成するサービスです。ChatGPTベースのAIアシスタント機能を搭載し、業務連絡や通知の自動化に役立ちます。
Front Agent
会議音声や議事録をAIで自動生成し、kintoneに自動連携するプラグインです。議事録作成の手間を大幅に削減し、ナレッジの蓄積や共有にも活用できます。
Safe AI Gateway
kintoneアプリのデータをAIが自動学習し、質問応答やデータ活用を支援するサービスです。プラグイン形式ではなくAPI連携で導入できるため、柔軟なカスタマイズも可能です。
kintoneでAIを活用する場合、まずは標準のAI機能を試してみるのがおすすめです。AIによる自動化の効果を実感した上で、サードパーティ製のAIプラグインを無料トライアルなどで検証し、自社の業務課題に最適なツールを選びましょう。ギグワークスクロスアイティのkintone×AIプラグインは、ローコストかつ高い柔軟性を持ち、現場の業務課題に合わせてカスタマイズ可能です。
kintone×生成AIで業務効率化を実現

- 日々の入力作業や情報整理に時間がかかる
- 請求書や契約書などの帳票を自動で要約・分類・登録したい
- アンケートや問診票など、手書きや自由記述の情報を効率よく集計・共有したい
- 経費精算や伝票処理など、定型・非定型業務の自動化を進めたい
- 電子帳簿保存法やインボイス制度への対応を効率化したい
- 現場スタッフがシステム入力やデータ整理に不慣れで、業務負担を減らしたい
こうしたお悩みには、kintone×生成AIの活用が効果的です。
ギグワークスクロスアイティのkintone×AI連携プラグインは、現場の業務効率化とデータ活用を大きく前進させるソリューションです。生成AIを活用することで、入力内容の自動要約・分類、問い合わせ対応の自動化、自由記述情報の整理、レポートや議事録の自動生成など、これまで人手で行っていた多様な業務を大幅に効率化できます。
私たちは生成AI技術を活用したさまざまなツールやソリューションの開発に日々取り組んでいます。今後も、現場の課題解決とDX推進に貢献できるよう、実践的な情報提供を続けていきます。
