多層的な防御で顧客情報を保護!デコールCC.CRMのセキュリティ機能とは?

デコールCC.CRMは、クラウド上で運用される顧客管理システムとして、多様なセキュリティ機能を備えています。この記事では、認証からデータ保護、運用監視まで、技術的な側面と運用体制の両面から主要なセキュリティ機能をわかりやすく解説します。企業が安心して大切な顧客情報を預けられる仕組みについて、具体的にご紹介します。

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企業情報を守る!デコールCC.CRMのセキュリティ対策

デコールCC.CRMは、クラウド上の顧客管理システムとして複数のセキュリティ対策を備えています。この記事では、その主要な機能を技術面と運用面から整理し、具体的な仕組みを説明します。

セキュアな認証とアクセス制御

認証はシステムの安全性を保つ基本です。デコールCC.CRMはSAML認証をサポートし、他の認証基盤と連携してシングルサインオン(SSO)を実現しています。SSOは複数のサービスでのログインを一元化し、ユーザーの利便性を高めつつパスワード管理の負担を減らします。

多要素認証(MFA)では、Google AuthenticatorWinAuthによるワンタイムパスワードを活用し、IDとパスワードに加え別の認証要素を設けています。これにより、パスワードが漏えいしても不正利用のリスクを大幅に減らせます。

パスワードポリシーは、最低文字数や含む文字種、使用期限、誤入力によるアカウントロックなど詳細な設定が可能で、不正アクセスを防ぐ工夫がされています。アクセス元のIPアドレス制限も設定でき、許可されたネットワークからのみ接続可能にしています。

操作ログ変更履歴を記録し、管理者がユーザー操作の履歴を把握できるため、不正使用やミスの調査に役立ちます。

ネットワークとインフラセキュリティ

AWS Virtual Private Cloud(VPC)により、クラウド内で独立したネットワーク環境を作り、外部からのアクセスを制限しています。通信はインターネットVPN専用線AWS Direct Connectなど複数のVPN方式に対応しており、用途やセキュリティ要件に合わせて選択可能です。

通信経路のデータはSSL/TLSで暗号化されており、送受信中の情報を保護します。証明書管理や鍵長はAWSの標準管理に準拠しています。

WebアプリケーションにはAWS WAFがオプションで導入でき、SQLインジェクションクロスサイトスクリプティングなどの攻撃を検知し遮断します。ルールは利用者の要件に応じてカスタマイズ可能です。

また、DDoS攻撃についてはAWSの標準防御サービスを活用し、大量攻撃に対しサービスを守る仕組みを備えています。

データのバックアップと保護

データベースはAmazon Aurora MySQLを使用し、99.95%以上の稼働率を目指しています。保存データの暗号化はオプションとして提供され、情報漏えい防止に利用されます。

夜間に7世代分のバックアップを実施し、障害発生時には過去の状態に復旧できる体制を整えています。加えて、冗長構成を組むことでほぼリアルタイムの復旧も可能です。

運用監視・ログ管理

ZABBIXにより24時間365日体制で監視を行っています。対象はCPUメモリストレージの使用率からネットワークの疎通状況Windowsのイベントログプロセス稼働状況まで多岐にわたります。

障害が検出されると保守チームや関係者に通知が送られ、迅速な対応がとられます。操作ログや変更履歴は、不正行為の発見や原因調査に活用されています。

冗長化・可用性の維持

システムは複数台のサーバーで冗長化されており、負荷分散フェイルオーバーにより稼働を維持します。AWSの複数Availability Zoneを利用することで、物理的障害からの影響を小さくしています。

サービス稼働率はSLAで99.95%以上が保証されており、障害発生時の復旧目標は平日日中4時間以内、休日は翌営業日中となっています。

定期的な脆弱性チェック

第三者機関による定期的な脆弱性診断を実施しています。SCT SECUREによる静的解析や動的解析を用い、発見された脆弱性には迅速に対応し、システムの安全性を維持しています。

デコールCC.CRMで安全と安心を実現!

デコールCC.CRMが備えるさまざまなセキュリティ機能は、お客様の大切な情報を守るだけでなく、企業や利用者が安心してサービスを利用できる環境を提供しています。

コールセンターに潜むセキュリティリスク

現代の企業にとって、コールセンターは顧客と直接対話する重要な窓口ですが、そこには多くのセキュリティリスクが潜んでいます。電話やチャットでやりとりされる個人情報や契約情報、クレジットカード情報など、高度に機密性が求められるデータが日常的に扱われています。

このため、不正アクセスやなりすまし、情報漏えい、内部不正、フィッシング詐欺、ソーシャルエンジニアリングといった攻撃の標的になりやすい状況にあります。また、誤操作や情報管理の不備もリスクの一因となります。

こうしたリスクを踏まえ、コールセンターのセキュリティ強化は企業の信用を守るために不可欠です。情報漏えいが発生すると、顧客の信頼を失うだけでなく、法的責任や経済的損失が発生する可能性があります。

コールセンターの安全な顧客対応を実現

こうした背景から、デコールCC.CRMはクラウド上で堅牢なセキュリティ機能を搭載し、企業の顧客情報保護に寄与しています。特に、コールセンター業務においては、「安全な認証とアクセス管理」「通信の暗号化」「データの安全な保管」「運用の継続的な監視と管理」という多層的なセキュリティ対策を実装しています。

これらの対策は、不正アクセスや誤操作、外部からの攻撃に対して強固な防御体制を構築し、スタッフが安心して顧客対応に集中できる環境を提供。トラブル発生時には早期発見と迅速な対応が可能です。

このように、コールセンターのセキュリティリスクを理解し、その対策がシステムに組み込まれていることが、企業と顧客双方に安心をもたらします。

安全なログインでなりすましを防ぐ

システムにログインする際、デコールCC.CRMはSAML認証やシングルサインオン(SSO)、多要素認証(MFA)を採用しています。これにより、なりすましや不正アクセスのリスクを大きく減らすことができます。たとえば、パスワードが漏れてしまっても、もう一段階の認証が必要なため、第三者が簡単に中に入れません。これにより、利用者の情報を守り、無用なトラブルを防止します。

通信の安全を確保し情報漏えいを防ぐ

データのやり取りは暗号化されているため、インターネット上の通信が盗み見られる心配がありません。たとえば、電話対応中や顧客情報を入力する際に、その情報が外部に漏れるリスクを抑え、安全なやり取りを保証します。さらに、IPアドレス制限やVPN接続も併用しているため、アクセスできる場所を限定し、不正アクセスを抑制しています。

重要な情報の保護

顧客情報は高い可用性を持つクラウド上のデータベースに保存され、暗号化やバックアップも定期的に行われています。万が一、システム障害が発生しても迅速に復旧できる体制が整っており、情報の消失や長期のサービス停止を避けることができます。これによって企業は信頼される顧客対応を継続でき、利用者も安心してサービスを利用できます。

24時間365日の監視でトラブルを未然に防止

システムは常時監視されており、問題が起きた際はすぐに技術担当者に通知されます。これにより、トラブルの早期発見と対応が可能になり、サービスの停止や情報漏えいを未然に防ぎます。監視はCPUやメモリの異常だけでなく、ログの解析も含み、不正アクセスの兆候を察知することもできます。

操作履歴でトラブル解決をサポート

誰がどの情報にアクセスしたか、どんな操作をしたかが記録されているため、不正操作や誤操作が起きた際の原因調査がスムーズに行えます。これにより、トラブル解決の時間を短縮し、二次的な被害を防ぎやすくしています。

「クラウド型」ならではの安全対策を提供します

クラウド型CRMを導入する際に「機密情報は本当に守られるのか」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、クラウド型ならではの高度なセキュリティ対策を活用することで、安心してご利用いただけます。不安や疑問があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。お客様の状況やニーズに合わせて、最適なセキュリティプランをご提案いたします。

この記事を書いた人

ビジネス・テクノロジスト 貝田龍太